厄除けちまき 粽とは?

ちまき

粽(ちまき)って何?

祇園祭の名物のひとつ「粽(ちまき)」。
ちまき、と聞くと食べ物を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、祇園祭のちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りです。毎年祇園祭のときにだけ各山鉾のお会所や八坂神社で販売され、京都では多くの人がこれを買い求め一年間玄関先に飾ります。京都の町を歩くと、普通の民家の玄関の上に飾られているのをよく見かけます。

京都の祇園祭では、毎年7月17日と24日に懸装品と呼ばれる豪華な装飾で飾られた山鉾が都大路を進む山鉾巡行が行われます。

それぞれの巡行の前には「宵山」と呼ばれる前夜祭が3日間行われ、道路上に建てられた山鉾の近くでは「ちまき」などを買い求める人でにぎわいます。

この「ちまき」は食べられるものではなく、祭りを主催する八坂神社の神が疫病や災難から守ってくれるとされる厄よけの縁起物です。

1本あたり800円から1000円ほどでそれぞれ山鉾で買い求めることができ、京都の民家などでは玄関に飾られています。

粽(ちまき)には、魔よけ、厄病除けの願いがあり、葉は、魔よけ、厄病除けの効果があるといわれています。 笹には殺菌効果があり、保存食としての食べ物、粽(ちまき)が、後に、菓子となりました。

祇園祭の「ちまき」は、厄除けのために各山鉾町で売られています。 ちまきが厄除けの役割を担っているのは、八坂神社の祭神・ 素戔嗚尊 すさのおのみこと が旅の途中でもてなしてくれた蘇民将来に対し、 お礼として「子孫に疫病を免れさせる」と約束し、その印として「 茅 ち の輪」を付けさせたのが始まりと言われています。

この粽は、八坂神社さんの主祭神である牛頭天王(スサノオノミコトとされている場合も※1)に由来します。
昔、蘇民将来という男の家に、旅人に身をやつした牛頭天王が訪ねてきて、一夜の宿を求めました。蘇民は貧乏でしたが、それでも手厚くもてなします。牛頭天王はその心遣いに大変喜んで、そのお礼に「今後お前の子孫は末代まで私が護ってやろう。目印に腰に茅の輪をつけていなさい」言い残して去っていきました。
そのお陰で後に疫病が流行った際も、蘇民の一族は 生き残り繁栄した…ということです。

このときの護符になった茅の輪は「茅」を束ねて「巻」いたものです。そこで「茅巻(ちまき)」と呼ばれるようになり、それを同じ発音の「粽(ちまき)」と音を担いで、現在のような束状の粽が厄除けのお守りとして作られるようになりました。また、粽には「蘇民将来子孫也」という護符がつけられています。これは「私は蘇民将来の子孫です。なので病気や災いから護って下さい」という意味が込められています。元々疫病を鎮める祭だった祇園祭のルーツが、粽 にはあるんですね。

※1. 牛頭天王とスサノオは元々別の神様でしたが、後に同じ神として同一視されたため、同じ話でも牛頭天王とされたりスサノオとされたりしている場合があります。
※2. 6月30日に京都のあちこちの神社では「夏越祓(なごしのはらい)」という行事で大きな茅の輪をつくりそこをくぐって厄払いをする風習がありますが、これもこの言い伝えに由来しています。
(祇園祭でも最終日の7月31日に八坂神社で行われます。また、役行者山の会所では粽のかたちになる前の茅の輪がお守りとして売られていたり、茅の輪くぐりをすることができたりします)

【祇園祭ちまき販売 基礎知識】

ちまきは食べるものではなく、疫病災難除けの護符(ごふ)で、厄除けのご利益があるとも言われている厄除けちまきのことです。(山鉾によってご利益がことなる場合あり。)厄除けちまきは山鉾町と八坂神社で販売されます。山鉾町の厄除けちまきは原則前祭の山鉾町が宵山(前祭)期間中、後祭の山鉾町が宵山(前祭)期間中に販売されます。ちまき販売(前祭)は宵山(前祭)の7月14日~16日、ちまき販売(後祭)は宵山(後祭)の7月21日~23日になります。ただ山鉾町によって日程・時間が異なり、宵山期間の前日である13日・20日から販売されたり、後祭の山鉾町でも宵山(前祭)期間中に販売されたりすることもあります。また販売期間中でも厄除けちまきが売り切れになることもあります。ちなみに八坂神社では祇園祭期間中の7月1日~31日まで販売されます。(要確認)
厄除けちまきは4、5の稲ワラ(藁)を軸にしてクマザサ(熊笹(チュウゴクザサ・チマキザサ))の葉で包み、イグサ(藺草)で巻き上げて作られています。厄除けちまきは全山鉾町の内、半数ほどが京都市北区上賀茂深泥池(みぞろがいけ)周辺の農家などに製造を委託しているそうです。厄除けちまきはご利益があるように疫病神(やくびょうがみ)が進入してくる家の入口である玄関の軒下などに吊るし、疫病神の進入を防ぎます。なお吊るしていた古いちまきは山鉾町や八坂神社などに努めます。

 

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